第5回日本放射線看護学会学術集会

The 5th Annual Meeting of the Radiological Nursing Society of Japan RNSJ2016

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「放射線と向きあう看護」

第5回日本放射線看護学会学術集会
会長 草間 朋子

第5回の学術集会を東京で開催させていただくことになりました。

学術集会のテーマを「放射線と向きあう看護」とさせていただきました。

放射線看護というと、病院等で「放射線治療」や「IVR」に係っている看護職、あるいは、原子力事故の際の「被ばく医療」に係る看護職に特化したことのように思われがちで、多くの看護職は自分たちの問題ではないと認識しているのが現状だと思われます。しかし、放射線看護に関する基本的な知識・技術は、医療安全(Patient Safety)の一環として全ての看護職に必要だと思っております。

放射線診療に関する技術は、日進月歩で発展・進化しております。病気の早期診断から、がんの放射線治療に至るまで、今後ますます放射線や放射性物質の利用が拡大していくものと思われます。また、2011年に発生した、東京電力福島第一原子力発電所の事故を契機に、原子力災害対策指針が改訂(2015/8)され、原子力発電所から半径30km圏内の21道府県では、原子力災害拠点病院を中心とした医療ネットワークを構築する必要があり、保健師をはじめとした看護職にとって、災害・被ばく医療はもはや他人事ではなくなっております。「国民保護法」との関わりも忘れてはいけません。

2011年の原子力災害は、看護職をはじめ医療従事者の放射線被ばくや健康影響に関するスキルが不足していることを露見する結果となってしまいました。看護職は、患者あるいは被災者等にとって最も身近な存在であることを自負して活動してまいりました。看護職の一言が、患者さんや被災者の方々に大きな影響を与えることを認識し、放射線に関しても自分自身の言動に責任をもち、信頼される看護職を目ざす必要があると考えております。

まず、「放射線としっかり向きあう」ことから始めましょう。

第5回学術集会では、「放射線って自分の目で見ることができるんだ」「放射線の人に関する健康情報が豊富なんだ」等を実感していただく企画を予定しております。

学術集会ですからみなさまの放射線治療、被ばく医療等に係る放射線看護の研究成果を発表し、十分意見交換をし、その成果を世界に向けて発信していきましょう。

大勢のみなさまのご参加をお待ちしております。

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東京医療保健大学
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〒152-8558
東京都目黒区東が丘2-5-1

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